成功事例のご紹介
事例①:リースバックで競売を回避
兵庫県西宮市のNさん:あらすじ
実家で両親と暮らすも、住宅ローンを払い続けていた父が死去
父は1500万のローンを借り入れ、死亡時の残債務は900万円
ローン返済滞納通知に気づかず、競売決定通知が届いてしまった
自宅を売るにも行く当てや今後の生活に不安があり、リースバックを検討
任意売却後に新たな所有者とリースバック契約し、無事に競売を回避
実家の住宅ローンを支払っていた父が急死
兵庫県西宮市に在住のNさんは、実家で両親と暮らす独身フリーターです。自宅はNさんの父が名義人で、住宅ローンも父が支払っていました。
父はサラリーマンでしたが、既に定年となった現在も住宅ローンが残っており、嘱託職員としてそのまま父が支払いを続けていました。
そんな折、まだまだ元気に暮らし続けると思われていた父が急病で倒れ、息を引き取ったのです。重い持病などは特になかったので、Nさんや母にとってはショックな出来事でした。
父の死去後の対応に追われたことと、父の急死のショックも重なり、Nさんと母は父が支払い続けていた住宅ローンを放置していることに気付かず、滞納が数ヶ月間続きました。
今回のケースで不運であったことの1つは、住宅ローンの支払いを父に任せっきりであったことです。
父は45歳の頃に1500万の住宅ローンを25年の返済期間で借り入れ、単独で返済を続けていました。
その父が返済15年目に倒れたことにより、住宅ローンの債務がおよそ900万円残った状態でした。
フリーターで収入が少ないNさんや専業主婦の母は、父の貯蓄も使って入院費用などの医療費を捻出するのが精一杯でした。
その間に母もNさんも、ローン関係の情報や滞納の通知書類の確認を怠っていたため、支払いの滞納に全く気が付きませんでした。
滞納発覚と競売開始決定通知の送付
住宅ローンの支払いを滞納していたことに気付くのが遅れたことが、今回の事例の特徴です。
Nさんは新型コロナ禍が理由でしばらく休職状態が続いていました。
元々住宅ローンの支払いは父に任せていたため、自身の仕事で忙しいNさんは住宅ローンが確実に支払われているかどうかを確認していません。
また勤務先の飲食店へ通勤していた時と違い、外出することが少なくなったため、職場から帰宅して郵便受けを確認するという習慣もなくなっていました。
そんな折に見慣れない通知が届いているのを発見しましたが、それが競売開始決定通知だったのです。
当初は競売開始決定通知の重大さにピンと来なくて、実家でおとなしく過ごしていました。しかし何となく時間の空いた頃、改めて競売開始決定通知をよく読み直して、Nさんはようやく只事ではない状況に気付き、慌てて金融機関に連絡。
Nさんが金融機関から聞かされた内容は、直ちにローンの残債900万円の支払いを求めるという衝撃的なものでした。一括で900万円という金額が払える状態ではなかったNさんは途方に暮れ、さらに追い打ちをかけられるように、払えなければ自宅が競売にかけられてしまうことを知りました。
不安で落ち着きがなくなったNさんは親戚に相談したところ、彼に不動産関連に知識のある知人がおり、任意売却という制度の情報を入手。
競売にかかると不利な条件で自宅を手放さなければならなくなることを知り、Nさんは任意売却の検討を始めました。
母の希望でリースバックを実施
住宅ローンの滞納、競売、任意売却といった話を一通り聞いたNさんでしたが、母は夫が手に入れた家を簡単に手放したくないと言いだしました。
実際問題としてNさんはフリーターで収入が少なく、母は専業主婦のため無収入です。引っ越し先の確保や、初期費用のことを考えると、Nさんも出来れば今の家にしばらく住み続ける方法があれば良いと思っていました。
任意売却について調べていたNさんは複数の専門業者に相談、そのうちの一社が弊社オーナーズ・プランニング株式会社でした。
聞き取り調査と査定の結果、リースバック形式で任意売却活動するのが最適ではないかという結論に至り、相談の結果として本件を弊社が引き受けました。
競売開始の通知書が届いており残された時間が少ない状態だったので、とにかく一刻も早く任意売却を進められるように尽力しました。
そして販売活動において買い手との交渉の末、1200万円での購入および月5万円での賃貸借契約締結を取り付けることに成功しました。
自宅は新たな所有者のものになり、Nさんは任意売却で受け取った売却金で住宅ローンの残債務を完済しました。
そして手元に残ったお金を当面の家賃と生活費にしつつ、今後の収入のために求職活動を始めることになりました。
住み慣れた家に住み続けながら、自宅を売って借金を返済した、まさにリースバックのお手本のようなケースです。
事例②:夫婦離婚後の任意売却事例
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