不動産共有名義とは、特定の不動産に対して複数人を所有者として登記することを指す。この不動産を共有不動産という。
不動産共有名義には各共有者が、どれくらいの持分を有するかを登記しなければならない。(持分登記)
共有名義で不動産を所有するメリットは、例として下記が挙げられる。
不動産を購入する際に、住宅ローン控除を共有名義人それぞれが受けられる
不動産を売却する際にも、3,000万円の特別控除を各共有名義人が受けられる
しかし共有名義で不動産を所有するデメリットもある。
共有不動産の管理行為・変更行為に関しては、それぞれ他の一部または全ての共有名義人の同意が必要となる
諸経費が各共有名義人に対して発生する
共有者が他界した場合、その持分は相続の対象になるため課税対象となる
共有名義を単独名義に変更するにも共有名義人全員の同意が必要なため、同意を得られない場合は裁判所へ共有状態の解消を求める訴えを起こすことが可能である。