競売三点セットとは、「現況調査報告書」「評価書」「物件明細書」からなる3つの書類を指す。略して「三点セット」とのみ称される場合もある。
これらは裁判所の担当者による調査に基づいて作成され、これらの内容により競売対象物件の評価が決まる。
また競売物件の購入を希望する人にとっては「競売物件の入札金額を決めるうえでの判断材料」となるため、非常に重要である。
物件明細書
当該不動産を買い受けた際に引き継ぐべき権利などが記載されている。(不動産の表示、売却により成立する決定地上権の概要、買受け人が負担することになる他人の権利、物件の専有状況などに関する特記事項など)
現況調査報告書
競売物件の土地や建物の形状、専有状況などの調査結果が記されている。
評価書
上記2つの内容も加味して、競売物件の評価額や評価の条件、目的物件の表示、目的物件の位置と環境、評価額の算出過程が記載されている。